2009年 06月 02日
日本のこころ・・・
テーブルクリエーションstaffのMです。
先日丸山と共に、ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドにて行われました
東京・六志会による「立礼立茶と茶かぶきの茶会」に行って参りました。

「立礼立茶」とは、男性茶人6人衆(グラフィックデザイン会の長老と呼ばれる方や
弁護士、ITコンサルタント、ワインシュヴァリエ等蒼々たるメンバーで構成!)が
演じる茶の湯のパフォーマンスです。
私たちゲストはテーブルの椅子席でくつろいだ茶会料理とめずらしいお茶を頂きます。
そして利休、織部などが育てた侘び茶の歴史のエピソードなども聞きながら、
新趣向のお茶会の味を楽しむ・・・という趣向でした。
ホテルに到着し、受付を済ませるとまずは海の見えるお部屋でアペリティフ。
外国人の方や、テレビで拝見したことのある方、お着物の方も大変多くいらしてました。
(洋服で行った私たちはちょっと焦りました!)
その後本会場へ移動し、茶の湯の歴史のお話を伺った後、お茶会がスタートします。
会場前方には透け感のある布で作られた大きな立方体のオブジェが、
天井からぶら下がっています。いよいよスタートとなるとぐっと照明が落とされ
その中に蛍がいたことに気づかされました。
なんという心遣い!
突然、黒子の方が登場したと思えば「ドンッ!!!」という大きな音と共に
正面の白い壁に「一」と書き入れました。
後に「一期一会」の「一」であると教えて下さいました。

そしてお点前が始まります。

この日は冷たいお薄茶でのおもてなしでした。
お茶碗は大変涼しげなグリーンのガラス製で、ワインの空きボトルで作られたそうです。
エコロジー!

約60名のゲストへお茶を点てた後は、テラスへ移動。
ポートタワーやハーバーランドの景色を間近に感じ、海のにおいを嗅ぎながら
「蛍送り」という儀式が行われました。
会場に飾られていた蛍を、神戸の街に放つのです。
六甲山からやってきた約30匹の源氏ボタルが神戸の夜へと
青白い光を放ち飛んで行きました。
とても美しく、おだやかな、日本らしく、神戸ならではの光景でした。

会場内に戻り、茶会お料理を頂いた後はまたテラスを通って海の見える別会場へ。

そこで茶かぶきが行われました。
「茶かぶき」とは、江戸時代に流行したゲーム性のある茶遊戯で、
利き酒のようにお茶を飲みくらべて当てる、現代風「闘茶」の試みです。

その後更に会場を移動し、コニャックを愉しみ、後は自由に解散・・・という
大変贅沢な内容でした。
丸山は
「これは男の美学よ。」
「削り取られた美がすばらしい。女性が入るとこうはいかない。」
「ただ食べて飲むだけでない、精神性のあるパーティー!」
「じんわりと心に響くパーティー!!」
と大絶賛で大変感銘を受けておりました。
偶然で久しぶりの再会や、新しい方との出会いもあり、豊かな時間となったようです。

ホテルスタッフの皆様のおもてなしの心もすばらしく、
あらためて「日本のこころ」を感じる、大変良い夜を過ごしました。
ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド様では、このようなイベントを
定期的に行っておられます。ご興味のある方はホームページをのぞいてみてください。
私たちも今月から計5回、アットホームパーティの講座を行います。
ありがたいことに、沢山のご予約を頂戴しているようです。
ご受講をお考えの方はお早めにお申し込みくださいませ。
お会いできることを楽しみにしております。
by yokomaruyama
| 2009-06-02 18:53
| 日々のこと